瓦屋根の漆喰の劣化原因と点検時期

瓦屋根の漆喰

昔ながらの日本家屋に住まわれている方であれば一度は経験があるかもしれない、瓦屋根の漆喰の崩れが原因になる雨漏りなどのトラブル。
なんで漆喰なんか使っているんだろう?なんて思う方もいるかもしれませんが、これは日本人古来からの知恵なんです。

漆喰というのは日本のように高温多湿の場所ではすごく理にかなった製品で、湿気を吸い外へと出してくれる働きがあるんです。
湿気は家を壊す一番の原因になるのは皆さんもご存知の通りですよね。いわば、家を長年守ってくれる頼もしい素材なんです!

しかし、漆喰は屋根材の一部として天日にさらされ、風雪に耐え時間とともに劣化もしていきます。
そのため、日常的、3年から5年に一度くらいの頻度で漆喰の定期点検、漆喰の詰め直しなどを行ってもらうと長持ちするようになります。
瓦屋根における漆喰は言わば屋根の中心的存在です。
瓦自体は基本的に半永久的な素材のため、この漆喰がきちんと整備され続けていけば屋根は長持ちするんです。

しかしながら近年多く起こる自然災害に漆喰の劣化が早まっているのは確かです。
特に、地震による割れ、損傷は雨樋を詰まらせる原因にもつながりかねないため大きめの地震が起きた際などは簡易的な目視点検を行うことも必要になると思います。

漆喰は現代の洋風建築にはない日本に適した優れた素材です。
近年は内装などに多く使われるようになり、その効能なども周知していると思います。
しっかりとした手入れを覚えて、長く綺麗に漆喰と向き合う姿勢が大切になります。

2019年に発生した令和元年房総半島台風では千葉県を中心に瓦屋根の被害が非常に目立ちました。現在でも補修工事を待たれている方も多いと思いますが被害が出てからでは補修が先延ばしになってしまう可能性も高くなってしまいます。被害が出る前のメンテナンス、被害が出てからも地域に密着した屋根工事業者さんに工事を依頼し早急に直すように心がけましょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。